西へ、東へ、どこまでも

硝子の少年も WAになっておどって おみくじHAPPYになれば ええじゃないか!

リサイタルに参加して、関ジャニ∞にがっかりした話



※これからリサイタルの各地公演に参加する方は、この記事を見ないでほしいです※

 

 

 


誹謗中傷覚悟でリサイタル神戸公演の率直な感想を言うと、


「それなりにおもしろかったけど、今の関ジャニ∞が一番やりたかったことってこの程度のパフォーマンスなの?」

 

です。


キャパシティが小さい会場ばかりで、公演数も多くなかった今回のイベント。
昔からエイトを応援しているお姉さま方が全滅だったと嘆いているのもみましたし、「入れるだけで幸せです!」の人がそれこそ星の数ほどいたはずです。
そんな中、幸運にも公演に参加できたくせに、こんなネガティブな意見をわざわざ書くのもどうかしていると、自分でも思います。
けれど、私が思ったありのままの気持ちを残しておきたいと思います。今の、関ジャニ∞と、向き合うために。

 

最初にも書いたように、これからリサイタルの公演に参加する方へは、閲覧をおすすめしません。それでも、という方は自己責任でどうぞ。また、曲目など公演内容にも触れますので、ネタバレ回避したい方はご遠慮ください。
あくまで、私個人の感想ですので、その点ご理解の上お読みください。

 

 

 

 

 

 

私は19日の昼公演に参加しました。リサイタルの全体を通して2回目の公演です。
楽しかったか楽しくなかったかでいうと、楽しかったです。
なぜか。その最大の原因は、席がステージに近かったから、です。
今回私はバックステージから5列以内の超良席で参加しました。こんなに良い席でエイトのライブに参加するのは、初現場の∞祭のとき以来です。
これまで10回近くエイトの現場に行きましたが、初めて、渋谷さんと目が合ったような気がしました。←思い込みw
すぐ近くをメンバーがトロッコで通ったり、目の前で踊る姿や表情の細かなところまではっきりと肉眼で見えたり、短い時間ではあっても、メンバーがバクステ前の客(私たち)に目線を向けて構ってくれたりして、大興奮でした。
先日ブログに記した企画部分はお腹を抱えて大笑いしたし、間違いなく、楽しい公演でした。

 

 

でも。その「楽しさ」にもやっとしているのです。

 

 

公演終了後、ぞろぞろと列になって退場していくエイターの皆さんを眺めていて、ふと思いました。
私は目の前にメンバー全員が来て、ものすごく楽しかったけど、これ、スタンドの人は楽しかったのかな」と。


スタンドにもトロッコは登場しましたが、2曲分かそこらだけで、ほかはアリーナでファンに構いまくってるエイトを見ているだけのことが多かったはずです。
私はそんな公演見ても楽しめない気がします。

(追記:私はファンサ至上主義ではないです。ファンサほぼ皆無のKinKi Kidsのコンサートも素晴らしいと思ってます。ここで言いたいのは、席によって構い方にばらつきが出ることが問題ってことです。)

チケットに同じ値段を払っているのに、ステージでしっかりパフォーマンスする時間も少なく、席によって楽しさに大きく差がついてしまう公演内容をやるのは、せいぜいジュニアまでのクオリティだと思うのです。


デビューして、プロとして公演を打つなら、会場全体が楽しめる構成にする必要があるのではないでしょうか。
前々からドーム公演やスタジアム公演に参加して、エイトはいつも上層席への気遣いが足りないなぁとは思っていましたが、まさかアリーナクラスでもそう感じてしまうとは思いませんでした。

 

そういう部分も含めて、今回のリサイタルは、エイトの自己満足のイベントに思えて仕方がないのです。

 

距離感近いのが好きなんやろ?ならアリーナでやろう。
ファンサしてほしいんやろ?ならどんどんトロッコで移動しよう。
地方でもやってほしいんやろ?なら適当にいくつか全国ばらけてまわろうか。
セットリストは盛り上がる感じの人気の曲を集めて…十祭で好評やったしジャニーズメドレーも入れとこか。
MC代わりに∞祭で好評やった日替わりゲーム企画を入れて…地方色を打ち出すためにご当地コラボ企画もいれよう。
おし!完成!

 

実際にはもっともっといろいろ練ったうえで決まった公演内容だとは思うんですが、私にはどうも、こうやって作られたんじゃないかと思えてしまうほどの、安易な構成に思えてならないのです。
これやれば、喜ぶんやろ?じゃあやるか、みたいな。


セットリストから、こだわりも意思もコンセプトも感じられない、寄せ集めのように感じたのです。これと言った魅せ場もなく、公演はあっという間に終わりました。まるで消化試合のように。
刹那的な楽しさ、とでもいうんでしょうか。公演中は間違いなく楽しかったけど、その思い出でこれからの毎日を生きていけるほどの魅力や迫力はありませんでした。
私個人の思う、素晴らしいコンサートやライブというのは、この曲の時のこの演出が素敵だった、とか、こんな演出してくるとは思わなかったから早くDVDでもう一回見たい、とか、公演後も何度も何度も脳内で思い出して再現して反芻して、それだけで満たされていくような感覚になれるものだと考えています。
リサイタルを終えて4日が経ちましたが、リサイタルのことを思い出すことはほとんどありませんでした。DVDがでても、買うかどうか微妙なところです。

 

 

そして、がっかりした極めつけが、ジャニーズメドレーでした。
初日のセトリネタバレを見た時はなにも思わなかったのに、実際に自分が参加したら「エイト、十祭で味をしめてまた同じネタやってきたんだ」と思ってしまいました。
十祭のときは、ジャニーズメドレーをするのに文脈があったから、よかったんです。10周年を迎えて、改めてジャニーズを振り返るという文脈が。
でも、今回は、それがない。ただただ好評だったからまたやってみました、感が否めない。話題作りに他のグループを利用してるのも、癪に障る。
さらに、ジャニーズメドレーを歌うことによって、セットリストの半分近くが持ち歌ではない(歌った時間の長さは別として)構成になっているというのも、いかがなものかと思います。


今回のイベントの趣旨は、「お前(ファン)のハートをつかんだる」なんですよね?なのになぜ、たくさんある自分たちの持ち歌で魅せてくれないの?
関ジャニ∞の歌を聴きにきたのに、よく知らない他のグループの歌を聴かされても、ノリきれない人は多いと思います。
実際、メドレー中の「ファンタスティポ」と「愛しのナポリタン」がかかった時、私の周りの人々は「何、この曲?」みたいな反応でした。
ベテラン世代を掛け持ちしている私と友人は大喜びでノリノリで踊っていたんですが、それが浮くぐらいの、会場のぽかーん具合でした。すごく切なかった。
チョイスが割と昔のもので、かつファン以外は手を出しにくい企画ものだったってことで、知らないエイターさんも多かったんでしょう。

 

 

 

丸山くんが「これから、僕たち関ジャニ∞がこのリサイタルで1番やりたかったことをやります!お近づきメドレー!(ニュアンス)」と言ったのもずっと引っかかっています。
この「関ジャニ∞ リサイタル お前のハートをつかんだる!!」というイベントが発表された時から、エイトは「地方のファンとのふれあい」や、「客席とのより近いふれあい」を重要視していました。
アリーナクラスの会場であれば、どの席でもぎりぎり肉眼で姿が見えるし、確実に距離感は近い。
でも、客席にいる1人ひとりが、その見えない足元で何十人という落選者を踏み台にして、その席のチケットを手に入れているのです。
そのことをエイトは本当に認識しているのでしょうか。


エイトに近くで触れあえて、これまで以上にハートをガッチリつかまれる人よりも、チケットが取れずに涙した人の方が圧倒的に多いはず。
これが、今のエイトが目指す、ファンとの関わり方ですか?多くのファンに支えられて、嵐に次ぐ事務所の中堅稼ぎ頭として活躍しているのに、ファンクラブ会員のほんの一握りだけ幸せにしておけば、それで良いと思っているんですか?
それって、公演に行けなかった人はファンだと認めてもらえていないような気分になるではないでしょうか。私はそう思って絶望していました。
自分がつい先日まで、不参加組だったからこそ、このように思います。

 

 

 

アリーナクラスでの地方巡業も、近い距離でのふれあいも、ジャニーズメドレーも、全部ファンがやってほしい~!と言っていたことでした。
それを叶えてくれたのは、嬉しい。
でもね。
単に需要に応えて供給するだけじゃ、つまらないです。これまでの関ジャニ∞は、期待をいい方向に裏切る演出をして、攻めていました。
今回のリサイタルは、まるで牙を抜かれたライオンみたいでした。こんなの、関ジャニ∞じゃなくても、できるよ。
「お前のハートをつかんだる!!」って言われていたけど、私の場合、更にハートは離れてしまいました。

 

 

言いたくはないけど、リサイタル2時間8100円よりも、パリピポ2時間半6800円のほうがよっぽどハイクオリティでした。
なぜって、パリピポはスタンド上層席だったけど、公演が始まってから終わった後までずーっとジャニーズWESTのことしか考えられなかったから。
あの2時間半の体験で、数か月生きられるから。
予算もスタッフもWESTよりたくさん使えるはずなのに、エイトはあんなものしか作れなかったの?

そりゃあ、ジャニーズWESTに流れるエイターが続出するわけです。

 


お願いだからがっかりさせないでよ。私、リサイタルに行って、またエイトにがっちりハートを掴まれたかったのに。
迷いなく「エイトが好きだ!」って思えるような公演にしてよ。じゃないと、宙ぶらりんの気持ちだけが残って、苦しいんです。

 

 


このリサイタルのオーラスまたは囲み会見で、


「今回はたくさん地方のファンの皆さんと触れ合えて、しかも近い距離で皆さんのパワーを感じることができて、本当に楽しかったです!大成功です!満足です!」

 

みたいなコメントだしたら、ぶっとばすから。(85%言うと思うけど)
こんな独りよがりのイベントが、成功だなんて、私は公演に参加した1人として絶対に認めたくない。


関ジャニ∞、こんなもんか。逃げるな。

 

 

 

最後に。
公演に入れず、この記事を読んで不快に思った方へ。
ただただ、申し訳ないです。
でも、私が公演中全力で楽しんでいたことは、お伝えしたいです。
その上で、今の関ジャニ∞が提示するエンターテイメントに対して、率直な意見を残しておきたかったのです。
自分が体験していない物に対してとやかく言うのは、私の主義に反するので、今回このリサイタルに参加して、自分なりの関ジャニ∞に対する気持ちを整理することができて、すっきりしました。
昨年末ごろから患っている、エイトに対する暗くて澱んだ想いを言語化して、整理することができて、肩の荷が少し降りたような気分です。
エイトが好きで、期待しているからこそ、反動でこんな感想を抱いたのかもしれません。

 

もやもやすることは多いけれど、それでもやっぱり関ジャニ∞は好き。
でも、前と同じような「関ジャニ∞についていく」という応援の仕方はできない。
私のだした結論は、以上です。

 

 

お目汚し、失礼しました。